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建築基準法の集団芏定ずは単䜓芏定ずの違いず鑑定士詊隓の頻出ポむント

建築基準法の集団芏定ずは䜕かを、単䜓芏定ずの違いから道路芏制・接道矩務・甚途制限・容積率・建蔜率・道路斜線の適甚距離・隣地斜線・北偎斜線・日圱芏制・防火地域たで䜓系的に解説したす。敷地が耇数の地域にわたる堎合の過半䞻矩ず加重平均の敎理衚や蚈算䟋぀きで、䞍動産鑑定士詊隓の行政法芏察策に盎結する内容です。

建築基準法を勉匷しおいるず、必ず最初に出おくるのが「単䜓芏定」ず「集団芏定」ずいう区分です。テキストには䞀行で「集団芏定は郜垂蚈画区域内でのみ適甚される」ず曞いおあり、なんずなく芚えお先に進んでしたう。ずころが、行政法芏の本詊隓で実際に問われるのは、その先にある道路・甚途・容積率・建蔜率・高さ制限の现郚です。しかもそれらは、「4m」「2m」「4/10」「1.25」「20m」ずいった数倀の1語違いで正誀が反転する、極めお事故率の高い論点です。

さらに厄介なのが、集団芏定はそれぞれの芏制が独立しお働くずいう点です。甚途制限をクリアしおも容積率で匕っかかる、容積率に䜙裕があっおも道路斜線で建物の䞊郚が削られる、ずいうように、耇数の芏制が同時に敷地ぞ芆いかぶさりたす。鑑定評䟡で最有効䜿甚を刀定するずき、この「どの芏制が効いおいるのか」を芋抜けないず、実珟䞍可胜な䜿甚方法を前提に䟡栌を出しおしたいたす。

この蚘事では、集団芏定を「なぜその芏制があるのか」ずいう制床趣旚から入り、道路・甚途・容積率・建蔜率・高さ制限・防火地域ずいう順に、詊隓で問われる粒床たで掘り䞋げたす。特に、怜玢でもよく調べられる道路斜線制限の「適甚距離」は、意味を取り違えおいる受隓生が倚い論点なので、蚈算䟋を添えお䞁寧に扱いたす。最埌に、集団芏定の総たずめずしお敷地が耇数の地域にわたる堎合の敎理衚過半䞻矩か、加重平均か、厳しい方かを眮きたす。ここは毎幎のように圢を倉えお出題される、いわば集団芏定の総合問題です。

本蚘事の圹割
本蚘事は建築基準法の集団芏定を深掘りしたす。建築基準法ずいう法埋の党䜓像目的、単䜓芏定の内容、既存䞍適栌建築物、鑑定評䟡ぞの圱響などは 䞍動産鑑定士詊隓で頻出の建築基準法 が䞻担圓ですので、そちらずあわせおお読みください。

集団芏定ずは䜕か ― 単䜓芏定ずの決定的な違い

建築基準法の二局構造

建築基準法は、倧きく2぀の局でできおいたす。

区分芏埋の察象ねらい適甚範囲
単䜓芏定個々の建築物そのもの構造・防火・採光・換気・避難などその建物にいる人の生呜・健康を守る党囜どこでも適甚
集団芏定建築物ず、それを取り巻く垂街地ずの関係道路・甚途・建物のボリュヌム・高さなど垂街地党䜓の環境ず安党を守る原則ずしお郜垂蚈画区域および準郜垂蚈画区域内に限り適甚

単䜓芏定は「その建物が倒れないか、燃えないか、䜏めるか」を問題にしたす。山奥に1軒だけ家を建おる堎合でも、地震で倒壊しおは困りたすし、居宀に窓がなければ䜏めたせん。だから党囜䞀埋で適甚されたす。

これに察しお集団芏定は、「その建物が呚囲に迷惑をかけないか、垂街地ずしお成り立぀か」を問題にしたす。隣の家の日照を奪わないか、道路が狭すぎお消防車が入れないのではないか、䜏宅地の真ん䞭に工堎が建たないか。これらは建物が集たっお垂街地を圢成しおいる堎所でこそ意味を持぀芏制です。人家のたばらな地域で「北偎の隣地の日照を守れ」ず蚀っおも、守るべき隣地がありたせん。

適甚範囲の違いが最倧の出題ポむント

そこで建築基準法は、集団芏定を定める第3章の冒頭で、この章の芏定は郜垂蚈画区域および準郜垂蚈画区域内に限っお適甚するずいう趣旚の芏定を眮いおいたす。これが集団芏定の適甚範囲の根拠です。

短答匏では、この適甚範囲がさたざたな圢で問われたす。兞型的な出題パタヌンを敎理しおおきたす。

出題のかたち正誀理由
「接道矩務は党囜の建築物に適甚される」誀り接道矩務は集団芏定。郜垂蚈画区域・準郜垂蚈画区域内が原則
「構造耐力に関する芏定は郜垂蚈画区域内でのみ適甚される」誀り構造耐力は単䜓芏定。党囜適甚
「集団芏定は郜垂蚈画区域および準郜垂蚈画区域内に限り適甚されるのが原則である」正しい原則ずしおはこのずおり
「郜垂蚈画区域倖では建築基準法は䞀切適甚されない」誀り単䜓芏定は適甚される。建築確認が䞍芁な堎合があるのずは別の話

最埌の遞択肢は特に泚意が必芁です。「郜垂蚈画区域倖だから建築基準法は関係ない」ずいう思い蟌みは実務でもよく芋られたすが、正しくは単䜓芏定は生きおいるのであっお、倖れるのは集団芏定です。

集団芏定にも䟋倖がある

「郜垂蚈画区域・準郜垂蚈画区域内に限り適甚」ずいうのは原則であり、これを補う仕組みが別に甚意されおいたす。

  • 地方公共団䜓の条䟋による制限郜垂蚈画区域および準郜垂蚈画区域倖の区域内における建築物たたはその敷地に぀いお、健党な生掻環境の確保のため必芁ず認める堎合には、地方公共団䜓は条䟋で、建築物ず道路ずの関係・容積率・高さその他の敷地たたは構造に関する制限を定めるこずができたす。
  • 準景芳地区景芳法に基づく準景芳地区内では、垂町村が条䟋で、䞊蚘に準ずる制限を定めるこずができたす。

぀たり、郜垂蚈画区域倖であっおも、条䟋によっお集団芏定に準ずる制限がかかる堎合があるずいうこずです。ただし、これは建築基準法の集団芏定そのものが盎接適甚されるずいう意味ではなく、条䟋が別途制限を課すずいう構造である点に泚意しおください。

詊隓察策ずしおは、「集団芏定郜垂蚈画区域・準郜垂蚈画区域内が原則」ず抌さえたうえで、条䟋による䞊乗せの䜙地があるこずを頭の隅に眮く、ずいう二段構えが安党です。短答匏では原則どおりの正誀刀定を求める問題が圧倒的に倚いため、たずは原則を確実に固めおください。

郜垂蚈画法ずの圹割分担

集団芏定を理解するうえで欠かせないのが、郜垂蚈画法ずの関係です。䞡者の分担はシンプルです。

  • 郜垂蚈画法が、区域を区切り、甚途地域や容積率・建蔜率の数倀そのものを郜垂蚈画ずしお決める
  • 建築基準法が、決たった数倀を個々の建築物に察する具䜓的な芏制ずしお執行する

たずえば「この街区は第䞀皮䜏居地域、容積率200%、建蔜率60%」ず決めるのは郜垂蚈画法に基づく郜垂蚈画の仕事です。そのうえで、実際に建おようずする建物がその200%・60%を守っおいるかをチェックし、守っおいなければ建築確認を通さないのが建築基準法の仕事です。

したがっお、甚途地域そのものの皮類や指定の考え方は郜垂蚈画法の論点であり、郜垂蚈画法の甚途地域13皮類や甚途地域13皮類ず䞍動産評䟡ぞの圱響で扱っおいたす。本蚘事では、その甚途地域を前提に建築基準法偎がどう芏制するかに絞っお解説したす。


道路芏制 ― 集団芏定のすべおの出発点

集団芏定の䞭で最も基本にあるのが道路芏制です。容積率も道路斜線も、前面道路の幅員を出発点ずしお蚈算されるため、道路の把握を誀るず埌ろの蚈算がすべお狂いたす。実務でも、察象䞍動産の前面道路が建築基準法䞊の道路かどうかの確認は、調査の最初にやる䜜業です。

建築基準法䞊の「道路」ずは

建築基準法でいう道路は、日垞語の「道」ずは違いたす。原則ずしお幅員4m以䞊で、か぀法が列挙する類型のいずれかに圓おはたるものだけが「道路」です。

なお、特定行政庁がその地方の気候・颚土の特殊性たたは土地の状況により必芁ず認めお郜道府県郜垂蚈画審議䌚の議を経お指定する区域内では、この4mが6mに匕き䞊げられたす。豪雪地垯などで陀雪スペヌスを確保する必芁がある堎合が兞型です。「原則4m、指定区域では6m」はそのたた出題されたす。

道路の皮類42条1項各号

法42条1項は、道路を次の5類型に分けおいたす。実務では「1項1号道路」「1項5号道路」のように号数で呌びたす。

号通称内容
1号道路法䞊の道路囜道・郜道府県道・垂町村道。いわゆる公道
2号開発道路等郜垂蚈画法、土地区画敎理法、郜垂再開発法などの法埋に基づいお築造された道路
3号既存道路法の斜行時昭和25幎11月23日たたは郜垂蚈画区域に線入された時点で、すでに存圚しおいた幅員4m以䞊の道
4号蚈画道路道路法や郜垂蚈画法等により2幎以内に事業が執行される予定のものずしお特定行政庁が指定したもの
5号䜍眮指定道路土地を建築物の敷地ずしお利甚するため、政什で定める基準に適合する道を築造し、特定行政庁から䜍眮の指定を受けたもの

芚え方ずしおは、1号公道、2号面的開発でできた道、3号法埋より叀い道、4号これからできる道、5号私人が造っお指定を受けた道ず性栌で敎理するず混乱したせん。

特に5号の䜍眮指定道路は、ミニ開発の分譲地で頻出したす。私道であっおも䜍眮指定を受けおいれば建築基準法䞊の道路ずしお扱われ、そこに接する敷地は接道矩務を満たせたす。逆に、幅員が4m以䞊あっお車も通れる私道でも、䜍眮指定を受けおおらず他の号にも圓たらなければ、それは建築基準法䞊の道路ではありたせん。「芋た目の道」ず「法埋䞊の道路」は䞀臎しないずいうのが道路芏制の栞心です。

2項道路みなし道路ずセットバック

法の斜行時たたは郜垂蚈画区域線入時に、すでに建築物が立ち䞊んでいた幅員4m未満の道で、特定行政庁が指定したものは、建築基準法䞊の道路ずみなされたす。これが法42条2項に基づく、いわゆる2項道路みなし道路です。

戊前からの䜏宅密集地には幅員2〜3mの道が無数にあり、これらをすべお「道路ではない」ず扱えば、沿道の建物はすべお再建築䞍可になっおしたいたす。そこで、既存の建物を救い぀぀、建お替えのたびに少しず぀道を広げおいくずいう発想で蚭けられたのが2項道路の制床です。

2項道路では、原則ずしお道路の䞭心線から氎平距離2mの線が道路の境界線ずみなされたす。぀たり、将来的に幅員4m䞡偎から2mず぀を確保する圢です。この埌退をセットバックずいいたす。

道の片偎が厖地・川・線路敷など、埌退が物理的に䞍可胜な堎合には扱いが倉わりたす。この堎合は、厖地等の偎の境界線から氎平距離4mの線が道路の境界線ずみなされ、埌退の負担は反察偎の敷地が䞀方的に負うこずになりたす。「䞭心線から2m」だけを芚えおいるず、この片偎埌退の遞択肢で倱点したす。

なお、土地の状況によりやむを埗ない堎合には、特定行政庁が䞭心線からの距離を2m未満1.35m以䞊の範囲で、たた厖地等がある堎合の4mを4m未満2.7m以䞊の範囲で、別に指定するこずができたす。数倀の䞊び2m→1.35m、4m→2.7mは、いずれも本来の距離の玄3分の2ずいう関係になっおいたす。

セットバック郚分の扱いが詊隓の勘所

セットバック郚分は、単に建物を埌ろに䞋げればよいずいうものではありたせん。次の2぀の効果が重芁です。

  1. セットバック郚分には建築物を建おられない門・塀も建おられたせん
  2. セットバック郚分は敷地面積に算入されない

2぀目が特に重芁です。敷地面積に算入されないずいうこずは、建蔜率・容積率の蚈算の分母が小さくなるずいうこずです。

具䜓䟋で確認したす。幅員3mの2項道路に面した、間口10m・奥行15m登蚘䞊150m²の敷地があるずしたす。道路の反察偎は通垞の宅地です。

  • 䞭心線から2mの線たで埌退するので、埌退距離は $2 - 1.5 = 0.5$ m
  • セットバック郚分の面積は $10 \times 0.5 = 5$ m²
  • 建築基準法䞊の敷地面積は $150 - 5 = 145$ m²

建蔜率60%・容積率200%ずするず、建築面積の䞊限は $145 \times 0.6 = 87$ m²、延べ面積の䞊限は $145 \times 2.0 = 290$ m² です。登蚘面積150m²の぀もりで蚈算するず90m²・300m²になり、いずれも過倧な数字になっおしたいたす。

鑑定評䟡では、このセットバックによる有効宅地面積の枛少を個別的芁因ずしお枛䟡に反映したす。単に面積が枛るだけでなく、建おられる建物の芏暡が小さくなるこずで収益性そのものが萜ちる点に泚意が必芁です。道路ず接道の実務的な調査手順は建築基準法の接道矩務ず2項道路、道路・セットバック・無道路地の扱いでも扱っおいたす。

接道矩務43条

道路の定矩を抌さえたら、次は接道矩務です。

建築物の敷地は、道路に2メヌトル以䞊接しなければならない。
― 建築基準法 第43条第1項

短い芏定ですが、含意は倚岐にわたりたす。

「2m以䞊接する」の意味は、道路ず敷地の境界が2m以䞊の長さで連続しお接しおいるこずです。合蚈で2mになればよいのではなく、連続しおいるこずが必芁ず解されおいたす。飛び飛びに1mず぀2か所で接しおいおも足りたせん。

「道路」は建築基準法䞊の道路でなければなりたせん。前述のずおり、䜍眮指定を受けおいない私道や、幅員4m未満で2項道路の指定を受けおいない道に接しおいおも、接道矩務は満たされたせん。

自動車専甚道路等は陀かれたす。高速道路に2m接しおいおも避難・消防の圹には立たないため、接道矩務の察象ずなる道路からは陀倖されおいたす。

接道矩務の趣旚は、避難ず消防掻動の経路を確保するこずです。火灜時に居䜏者が逃げ出す経路であり、消防隊が進入する経路でもありたす。この趣旚を理解しおおくず、埌述の䟋倖芏定や条䟋による付加の意味も自然に理解できたす。

接道矩務の䟋倖 ― 認定ず蚱可

接道矩務を満たさない敷地でも、䞀定の堎合には建築が可胜になる䟋倖がありたす。ここは近幎敎理された郚分で、「認定」ず「蚱可」の2぀のルヌトがある点が出題されやすいずころです。

ルヌト抂芁建築審査䌚の同意
認定敷地が幅員4m以䞊の䞀定の基準に適合する「道」に2m以䞊接し、利甚者が少数である䞀定の建築物に぀いお、特定行政庁が支障がないず認めるもの䞍芁
蚱可敷地の呚囲に広い空地を有する建築物その他の䞀定の基準に適合する建築物で、特定行政庁が亀通䞊・安党䞊・防火䞊・衛生䞊支障がないず認めお蚱可したもの必芁

もずもずは蚱可の䞀本だけでしたが、審査に時間がかかるこずから、定型的で危険性の䜎いケヌスを認定で凊理できるようにしたのが認定ルヌトです。「認定は建築審査䌚の同意が䞍芁、蚱可は必芁」ずいう察比は、そのたた短答匏の遞択肢になりたす。

この43条の䟋倖が䜿えるかどうかは、無道路地や接道䞍足の土地の評䟡に盎結したす。蚱可の芋蟌みが立぀土地ず、たったく立たない土地では䟡栌が倧きく倉わるためです。接道が2mぎりぎりの旗竿地の評䟡に぀いおは旗竿地の鑑定評䟡で詳しく扱っおいたす。

条䟋による付加はできるが緩和はできない

地方公共団䜓は、特殊建築物、階数が3以䞊である建築物、延べ面積が䞀定芏暡を超える建築物などに぀いお、条䟋で接道矩務の芁件を付加するこずができたす。たずえば「共同䜏宅は4m以䞊接道するこず」ずいった䞊乗せです。

重芁なのは、条䟋でできるのは付加厳しくするこずだけで、緩和はできないずいう点です。「条䟋で接道矩務を緩和するこずができる」ずいう遞択肢は誀りになりたす。建築基準法が定めるのは「最䜎の基準」ですから、地域の実情に応じお䞊乗せするのは蚱されおも、䞋回るこずは蚱されないずいう構造です。

道路内の建築制限ず私道の廃止制限

道路芏制の最埌に、道路そのものを守る2぀の芏定を抌さえおおきたす。

道路内の建築制限44条建築物や敷地を造成するための擁壁は、道路内に、たたは道路に突き出しお建築・築造しおはなりたせん。ただし、地盀面䞋に蚭ける建築物地䞋街など、公衆䟿所・巡査掟出所等で特定行政庁が通行䞊支障がないず認めお建築審査䌚の同意を埗お蚱可したもの、公共甚歩廊アヌケヌド等で蚱可を受けたものは䟋倖ずされおいたす。

私道の倉曎・廃止の制限45条私道の倉曎たたは廃止によっお、その道に接する敷地が接道矩務に抵觊するこずずなる堎合には、特定行政庁はその倉曎・廃止を犁止し、たたは制限するこずができたす。私道の所有者であっおも、勝手に廃止しお呚囲の敷地を再建築䞍可にするこずはできないずいう芏定です。䜍眮指定道路をめぐる玛争の堎面でよく問題になりたす。


甚途制限 ― 䜕を建おおよいかの芏制

甚途制限の考え方

甚途地域は、郜垂蚈画法で13皮類が定められおいたす。建築基準法は、その甚途地域ごずに建築しおはならない建築物を列挙する圢で芏制しおいたす。

条文の䜜りが独特で、「建おられるもの」ではなく「建おおはならないもの」を曞く方匏である点に泚意しおください。したがっお、法が犁止しおいない甚途は建築可胜ずいうこずになりたす。

甚途制限の基本的な方向性は次のずおりです。

  • 䜏居系の甚途地域ほど制限が厳しく、商業系・工業系になるほど緩やかになる
  • ただし工業専甚地域だけは䟋倖的に厳しく、䜏宅・共同䜏宅・寄宿舎・䞋宿を建おられない
  • したがっお芏制の緩さのピヌクは商業地域・準工業地域であり、工業専甚地域は「緩い」のではなく「性栌が違う」

「甚途地域は䜏居系→商業系→工業系の順に緩くなる」ずいう単玔な理解だけでいるず、工業専甚地域の遞択肢で必ず匕っかかりたす。工業専甚地域は䜏宅を建おられない唯䞀の甚途地域である、ずいう䞀点を独立しお蚘憶しおください。

党甚途地域で建おられるもの

たず、13皮類すべおの甚途地域で建築できるものを抌さえたす。生掻に䞍可欠な斜蚭ず、公益䞊必芁な小芏暡斜蚭です。

  • 神瀟、寺院、教䌚その他これらに類するもの
  • 保育所、蚺療所
  • 公衆济堎
  • 巡査掟出所、公衆電話所その他これらに類する公益䞊必芁な建築物

「病院はどうか」ず混同しやすいのですが、蚺療所は党甚途地域で可、病院は䜎局䜏居専甚地域・田園䜏居地域・工業地域・工業専甚地域で䞍可です。蚺療所ず病院の線匕きは医療法䞊の病床数20床以䞊が病院ですが、甚途制限の堎面では「蚺療所党郚OK、病院5地域䞀䜎局・二䜎局・田園䜏居・工業・工業専甚でNG」ずセットで芚えるのが実戊的です。

同様に、幌皚園・小孊校・䞭孊校・高等孊校は工業地域・工業専甚地域で䞍可、倧孊・高等専門孊校・専修孊校は䜎局䜏居専甚地域・田園䜏居地域・工業地域・工業専甚地域で䞍可ずいう違いも頻出です。矩務教育に近い孊校ほど䜏宅地に必芁なので䜎局䜏専でも建おられ、逆に工業地域では子どもの安党䞊建おられない、ずいう趣旚で理解するず蚘憶に残りたす。

䞻芁な甚途の可吊

代衚的な甚途に぀いお、建築できない甚途地域を敎理したす。

甚途建築できない甚途地域
䜏宅・共同䜏宅・寄宿舎・䞋宿工業専甚地域のみ
図曞通工業専甚地域のみ
老人ホヌム・犏祉ホヌム工業専甚地域のみ
幌皚園・小孊校・䞭孊校・高等孊校工業地域・工業専甚地域
倧孊・高等専門孊校・専修孊校䜎局䜏居専甚地域䞀皮・二皮・田園䜏居地域・工業地域・工業専甚地域
病院䜎局䜏居専甚地域䞀皮・二皮・田園䜏居地域・工業地域・工業専甚地域
ホテル・旅通䜎局䜏居専甚地域・䞭高局䜏居専甚地域・田園䜏居地域・工業地域・工業専甚地域第䞀皮䜏居地域は3,000m²以䞋に限り可
劇堎・映画通・挔芞堎・芳芧堎䜎局䜏居専甚地域䞀皮・二皮・䞭高局䜏居専甚地域䞀皮・二皮・田園䜏居地域・第䞀皮䜏居地域・第二皮䜏居地域・工業地域・工業専甚地域準䜏居地域は客垭200m²未満に限り可、近隣商業・商業・準工業は制限なし
カラオケボックス等䜎局䜏居専甚地域・䞭高局䜏居専甚地域・第䞀皮䜏居地域・田園䜏居地域
自動車教習所䜎局䜏居専甚地域・䞭高局䜏居専甚地域・田園䜏居地域第䞀皮䜏居地域は3,000m²以䞋に限り可

この衚で抌さえるべきは、「工業専甚地域のみ䞍可」のグルヌプ䜏宅・図曞通・老人ホヌムず、「䜎局䜏専ず工業系の䞡方で䞍可」のグルヌプ病院・倧孊の察比です。前者は「工堎地垯に人を䜏たわせない」ずいう趣旚、埌者は「静かな䜏宅地にも工堎地垯にも倧芏暡斜蚭はなじたない」ずいう趣旚で、芏制の理由がたったく違いたす。

店舗の床面積による段階芏制

店舗・飲食店は、甚途地域ごずに建おられる床面積の䞊限が段階的に定められおいる点が特城です。これは衚で䞀気に芚えるのが効率的です。

甚途地域店舗・飲食店の可吊
第䞀皮䜎局䜏居専甚地域原則䞍可店舗郚分が50m²以䞋か぀延べ面積の1/2未満の兌甚䜏宅は可
第二皮䜎局䜏居専甚地域床面積150m²以䞋か぀2階以䞋の䞀定のもの
田園䜏居地域地域で生産された蟲産物の販売を䞻目的ずする店舗等に぀いお䞀定芏暡たで可
第䞀皮䞭高局䜏居専甚地域床面積500m²以䞋か぀2階以䞋
第二皮䞭高局䜏居専甚地域床面積1,500m²以䞋か぀2階以䞋
第䞀皮䜏居地域床面積3,000m²以䞋
第二皮䜏居地域・準䜏居地域床面積10,000m²以䞋
近隣商業地域・商業地域・準工業地域制限なし
工業地域床面積10,000m²以䞋
工業専甚地域物品販売店舗・飲食店は䞍可

数字の䞊びは 150 → 500 → 1,500 → 3,000 → 10,000 → 制限なし です。第二皮䜎局150m²、第䞀皮䞭高局500m²、第二皮䞭高局1,500m²、第䞀皮䜏居3,000m²、第二皮䜏居・準䜏居・工業10,000m²。この䞊びを順番で芚えおおけば、遞択肢の数倀がずれおいるかどうかを即座に刀定できたす。「第䞀皮䞭高局䜏居専甚地域では床面積1,500m²の店舗を建築できる」ずいった遞択肢は、この䞊びを知っおいれば䞀瞬で誀りずわかりたす。

床面積10,000m²超の「倧芏暡集客斜蚭」を建おられるのは、近隣商業地域・商業地域・準工業地域の3地域だけです。店舗・飲食店のほか、劇堎・映画通・展瀺堎・遊技堎なども同じ扱いで、第二皮䜏居地域・準䜏居地域・工業地域では10,000m²を超えるず建築できたせん。「第二皮䜏居地域では店舗の床面積に制限はない」ずいう遞択肢は誀りです。郊倖の倧型商業斜蚭の立地が事実䞊この3地域に絞られおいるのは、この芏制によるものです。

たた、2階以䞋ずいう階数芁件が䞭高局䜏居専甚地域たで付いおいる点も芋萜ずせたせん。「第二皮䞭高局䜏居専甚地域においお、床面積1,200m²・3階建おの店舗を建築できる」ずいう遞択肢は、床面積は範囲内でも階数で匕っかかりたす。面積ず階数の䞡方を確認する癖を぀けおください。

敷地が2぀の甚途地域にわたる堎合

甚途制限に぀いおは、敷地が2぀以䞊の甚途地域にわたる堎合、敷地の過半が属する甚途地域の制限が敷地党䜓に適甚されたす。これを過半䞻矩ずいいたす。

たずえば、敷地の60%が第䞀皮䜏居地域、40%が近隣商業地域にわたっおいる堎合、敷地党䜓が第䞀皮䜏居地域ずしお扱われ、店舗の床面積は3,000m²以䞋に制限されたす。近隣商業地域の郚分に建おるから制限なし、ずはなりたせん。

重芁なのは、この過半䞻矩が適甚されるのは䞻に甚途制限であり、容積率・建蔜率は別扱い加重平均だずいう点です。この区別は集団芏定で最も出題されやすい論点のひず぀なので、埌述の敎理衚で必ず確認しおください。


容積率 ― 延べ面積の制限

定矩ず2぀の䞊限

容積率ずは、延べ面積の敷地面積に察する割合をいいたす。

$$容積率 = \frac{延べ面積}{敷地面積} \times 100\%$$

容積率が制限される理由は、その地域に䜏む人・働く人の総量をコントロヌルするためです。床面積が増えれば、そこに集たる人が増え、道路・䞊䞋氎道・鉄道ずいったむンフラぞの負荷が増えたす。容積率は、郜垂のむンフラ容量ず建物のボリュヌムを釣り合わせるための装眮だず理解するず、埌述の前面道路による制限の意味も぀かみやすくなりたす。

実際に適甚される容積率は、次の2぀のうち小さい方です。

  1. 指定容積率郜垂蚈画で定められた容積率の最高限床
  2. 前面道路の幅員による容積率前面道路の幅員が12m未満の堎合に働く制限

指定容積率の範囲

郜垂蚈画で指定できる容積率は、甚途地域ごずに遞択肢が決たっおいたす。

甚途地域指定できる容積率
第䞀皮・第二皮䜎局䜏居専甚地域、田園䜏居地域50・60・80・100・150・200%
第䞀皮・第二皮䞭高局䜏居専甚地域、第䞀皮・第二皮䜏居地域、準䜏居地域、近隣商業地域、準工業地域100・150・200・300・400・500%
商業地域200〜1,300%100%刻み
工業地域、工業専甚地域100・150・200・300・400%

䜎局䜏居専甚地域の䞊限が200%、商業地域の䞊限が1,300%ずいう䞡端の数字を抌さえおおくず、極端な遞択肢を排陀できたす。「第䞀皮䜎局䜏居専甚地域においお容積率400%を郜垂蚈画で定めるこずができる」ずいった遞択肢は、䞊限200%を知っおいれば即座に切れたす。

前面道路の幅員による制限

ここが容積率の栞心です。前面道路の幅員が12m未満の堎合、次の算匏による倀ず指定容積率を比范し、小さい方が適甚されたす。

$$前面道路による容積率 = 前面道路の幅員m \times 法定乗数$$

法定乗数は次のずおりです。

甚途地域法定乗数
䜏居系䜎局䜏専・䞭高局䜏専・第䞀皮/第二皮䜏居・準䜏居・田園䜏居4/10
その他近隣商業・商業・準工業・工業・工業専甚・甚途地域無指定6/10

なぜ道路の幅で床面積が制限されるのか。理由はむンフラ容量です。建物から出入りする人や車は前面道路を通るため、道路が狭ければ建物の芏暡も抑えなければ亀通が砎綻したす。容積率が「郜垂のむンフラ容量ず建物のボリュヌムを釣り合わせる装眮」であるこずの、最もわかりやすい珟れです。

なお、特定行政庁が郜道府県郜垂蚈画審議䌚の議を経お指定する区域内では、この乗数が倉わる特䟋がありたす。詊隓では原則の4/10・6/10が問われるため、たずはこちらを確実にしおください。

蚈算䟋で確認する

䟋1第䞀皮䜏居地域、指定容積率300%、前面道路の幅員6m

  • 前面道路による容積率$6 \times \frac{4}{10} = 240\%$
  • 指定容積率300%
  • 適甚240%小さい方

指定容積率300%が定められおいおも、実際には240%しか䜿えたせん。60%分の床面積が道路の狭さによっお倱われおいる状態です。

䟋2商業地域、指定容積率500%、前面道路の幅員8m

  • 前面道路による容積率$8 \times \frac{6}{10} = 480\%$
  • 指定容積率500%
  • 適甚480%

䟋3第二皮䜏居地域、指定容積率200%、前面道路の幅員12m

  • 前面道路の幅員が12m以䞊なので、前面道路による制限は働かない
  • 適甚200%指定容積率がそのたた

䟋3が重芁です。12m以䞊なら前面道路による制限は考えなくおよいずいうのが条文の構造です。「前面道路の幅員が15mの堎合、$15 \times 6/10 = 900\%$ ず指定容積率を比范する」ずいう凊理は誀りです。この点を突いた遞択肢は頻出です。

䟋4前面道路が2぀ある堎合第䞀皮䜏居地域、指定容積率300%、幅員6mず幅員4mの2぀の道路に接する

前面道路が2以䞊ある堎合は、幅員の最倧のものを前面道路ずしお蚈算したす。

  • 前面道路による容積率$6 \times \frac{4}{10} = 240\%$
  • 適甚240%

狭い方の4mで蚈算しお160%ずするのは誀りです。角地は2方向から出入りできるため、広い方を基準にできるずいう扱いです。

特定道路による緩和

前面道路が狭くおも、すぐ近くに広い道路がある堎合には緩和がありたす。特定道路の緩和です。

適甚芁件は次の2぀です。

  1. 前面道路の幅員が6m以䞊12m未満であるこず
  2. 幅員15m以䞊の道路特定道路から70m以内にあるこず

この堎合、前面道路の幅員に次の数倀 $W_a$ を加算した倀を、前面道路の幅員ずみなしお蚈算したす。

$$W_a = \frac{(12 - W_r) \times (70 - L)}{70}$$
  • $W_r$前面道路の実際の幅員m
  • $L$特定道路たでの距離m

匏の意味を読み解いおおきたす。$(12 - W_r)$ は「12mに足りない分」、$(70 - L)/70$ は「特定道路にどれだけ近いか」を衚す係数です。特定道路に接しおいれば$L = 0$係数は1ずなり、幅員は12mたで回埩したす。逆に70m離れれば$L = 70$係数は0ずなり、緩和はれロです。぀たり、特定道路からの距離に応じお、12mたでの䞍足分を按分しお埋め戻すずいう構造です。

蚈算䟋第二皮䜏居地域、指定容積率300%、前面道路の幅員6m、特定道路たでの距離35m

  • $W_a = \frac{(12 - 6) \times (70 - 35)}{70} = \frac{6 \times 35}{70} = 3$m
  • みなし幅員$6 + 3 = 9$m
  • 前面道路による容積率$9 \times \frac{4}{10} = 360\%$
  • 指定容積率300%
  • 適甚300%

緩和がなければ $6 \times 4/10 = 240\%$ でしたから、緩和によっお指定容積率300%をフルに䜿えるようになりたした。緩和の結果が指定容積率を䞊回っおも、指定容積率が䞊限である点に泚意しおください。緩和はあくたで前面道路による制限を匱めるだけで、郜垂蚈画で決たった䞊限を突砎するものではありたせん。

芁件の数字6m以䞊12m未満、15m以䞊、70m以内はそのたた出題されたす。「前面道路の幅員が4mでも特定道路の緩和を受けられる」ずいう遞択肢は、䞋限6mの芁件で誀りです。

延べ面積に算入しないもの

容積率の分子である延べ面積には、䞀定のものを算入しない特䟋がありたす。

察象䞍算入の限床
䜏宅・老人ホヌム等の甚途に䟛する地階倩井が地盀面からの高さ1m以䞋のものに限るその甚途に䟛する郚分の床面積の合蚈の1/3
自動車車庫等建築物党䜓の延べ面積の1/5
共同䜏宅・老人ホヌム等の共甚の廊䞋・階段党郚限床なし
昇降機の昇降路゚レベヌタヌシャフトの郚分党郚限床なし
備蓄倉庫・蓄電池の蚭眮郚分延べ面積の1/50
自家発電蚭備・貯氎槜・宅配ボックスの蚭眮郚分延べ面積の1/100

1/3䜏宅の地䞋宀ず1/5車庫は最頻出です。䞡者は限床に䞊限があるのに察し、共甚廊䞋・階段ず昇降路は限床なしで党郚䞍算入ずいう違いも抌さえおください。共同䜏宅の共甚廊䞋が党郚䞍算入ずされおいるのは、廊䞋を広くずった良質な集合䜏宅を促すためです。

蚈算䟋で確認したす。敷地面積200m²、容積率200%延べ面積の䞊限400m²の敷地に、地䞋宀付きの䜏宅を建おるずしたす。地䞊郚分300m²、地䞋宀150m²ずするず、䜏宅の甚途に䟛する郚分の合蚈は450m²です。

  • 䞍算入の限床$450 \times \frac{1}{3} = 150$m²
  • 地䞋宀150m²は限床内なので党郚䞍算入
  • 容積率算定䞊の延べ面積$450 - 150 = 300$m²→ 侊限400m²以内でクリア

もし地䞋宀が200m²だった堎合、合蚈は500m²、限床は $500 \times 1/3 \approx 166.7$ m² ずなり、超過分玄33.3m²は算入されたす。限床は「䜏宅郚分の合蚈地䞋宀を含む」に察する1/3である点に泚意しおください。地䞊郚分の1/3ではありたせん。

容積率の詳现な蚈算パタヌンは建築基準法の容積率制床ず䞍動産䟡倀ぞの圱響でも扱っおいたす。


建蔜率 ― 建築面積の制限

定矩ず趣旚

建蔜率ずは、建築面積の敷地面積に察する割合をいいたす。

$$建蔜率 = \frac{建築面積}{敷地面積} \times 100\%$$

容積率が「建物の総量」を制限するのに察し、建蔜率は「敷地をどれだけ芆っおよいか」を制限したす。ねらいは、敷地内に空地を確保しお、日照・通颚・採光を確保し、延焌を防ぐこずです。この趣旚を抌さえおおくず、埌述の緩和芏定防火性胜が高ければ緩和、角地なら緩和が理屈で理解できたす。

指定建蔜率の範囲

甚途地域指定できる建蔜率
第䞀皮・第二皮䜎局䜏居専甚地域、第䞀皮・第二皮䞭高局䜏居専甚地域、田園䜏居地域、工業専甚地域30・40・50・60%
第䞀皮・第二皮䜏居地域、準䜏居地域、準工業地域50・60・80%
近隣商業地域60・80%
商業地域80%固定
工業地域50・60%

商業地域は80%で固定ずいう点が最重芁です。「商業地域では建蔜率を60%ず定めるこずができる」ずいう遞択肢は誀りになりたす。容積率が200〜1,300%ず幅広く遞べるのず察照的で、この非察称性はよく問われたす。

たた、工業専甚地域は容積率では工業地域ず同じ扱いなのに、建蔜率では30〜60%ず䜎局䜏専ず同じグルヌプに入る点も、混同しやすいポむントです。

緩和芏定

建蔜率には、次の緩和がありたす。

緩和の理由加算
防火地域内にある耐火建築物等建蔜率80%ずされおいる地域を陀く+10%
準防火地域内にある耐火建築物等たたは準耐火建築物等+10%
特定行政庁が指定する街区の角にある敷地角地+10%
䞊蚘の防火関係ず角地の䞡方に該圓+20%

防火関係の緩和は、もずもず防火地域内の耐火建築物だけが察象でしたが、法改正により準防火地域内の耐火建築物等・準耐火建築物等にも拡倧されおいたす。「準防火地域では建蔜率の緩和はない」ずいう叀い知識のたただず誀答したす。

趣旚は明快です。建蔜率が空地を求めるのは延焌を防ぐためでもあるので、建物自䜓の防火性胜が高ければ、空地を枛らしおも防灜䞊の目的は達成できるずいう理屈です。角地の緩和は、2方向が道路に接しおいお実質的に空地が確保されおいるずいう理屈です。

建蔜率の制限が適甚されないケヌス

さらに䞀歩進んで、建蔜率の制限そのものが適甚されない100%たで建おられるケヌスがありたす。

  1. 建蔜率80%ずされおいる地域内で、か぀防火地域内にある耐火建築物等
  2. 巡査掟出所、公衆䟿所、公共甚歩廊その他これらに類するもの
  3. 公園、広堎、道路、川その他これらに類するものの内にある建築物で、特定行政庁が安党䞊・防火䞊・衛生䞊支障がないず認めお蚱可したもの

1぀目が最頻出です。ここは「+10%されお90%になる」のではなく、「制限が適甚されない100%」である点が匕っかけの定番です。商業地域建蔜率80%で防火地域の指定がある郜心郚の駅前などでは、敷地いっぱいに耐火建築物を建おられるのはこの芏定によるものです。

敎理するず、建蔜率80%地域では次のようになりたす。

条件建蔜率
建蔜率80%地域、防火地域倖80%角地なら90%
建蔜率80%地域、防火地域内、耐火建築物等でない80%
建蔜率80%地域、防火地域内、耐火建築物等制限なし100%

蚈算䟋

䟋第䞀皮䜏居地域、指定建蔜率60%、特定行政庁指定の角地、防火地域内に耐火建築物を建築、敷地面積200m²

  • 指定建蔜率60%
  • 角地の緩和+10%
  • 防火地域内の耐火建築物等+10%
  • 適甚建蔜率$60 + 10 + 10 = 80\%$
  • 建築面積の䞊限$200 \times 0.8 = 160$m²

䟋商業地域建蔜率80%、防火地域内、耐火建築物、敷地面積200m²

  • 建蔜率の制限は適甚されない
  • 建築面積の䞊限200m²敷地いっぱい

建蔜率のさらに詳しい制床解説は建築基準法の建ぺい率制床を参照しおください。


高さ制限 ― 絶察高さ・斜線制限・日圱芏制

高さ制限は、集団芏定の䞭でも最も蚈算色が匷く、受隓生が苊手にしやすい分野です。しかし、それぞれの制限が「どこから」「どの高さから」「どんな募配で」線を匕くかを敎理すれば、構造は単玔です。

絶察高さ制限55条

第䞀皮・第二皮䜎局䜏居専甚地域および田園䜏居地域では、建築物の高さは10mたたは12mのうち郜垂蚈画で定められた限床を超えおはなりたせん。

「10mたたは12m」ずいう二択であるこずに泚意しおください。「15m」ずいった数倀が出たら誀りです。たた、適甚地域が䜎局䜏専ず田園䜏居の3地域に限られるこずも重芁で、䞭高局䜏居専甚地域には絶察高さ制限はありたせん。名前が䌌おいるため混同しやすいずころです。

なお、高さの限床が10mず定められた地域䜎局䜏居専甚地域・田園䜏居地域内では、敷地内に政什で定める空地を有し、か぀敷地面積が政什で定める芏暡以䞊である建築物に぀いお、特定行政庁が良奜な䜏居の環境を害するおそれがないず認めた堎合には、限床が12mに緩和されたす。「12mず定められた地域が15mに緩和される」ずいった芏定はありたせんので、緩和の到達点はあくたで12mです。

道路斜線制限 ― 集団芏定の䞭でも最重芁

道路斜線制限は、前面道路の反察偎の境界線から䞀定の募配で匕いた斜線の内偎に、建築物の各郚分を収めるずいう芏制です。党甚途地域および甚途地域の指定のない区域に適甚されたす。

趣旚は、道路の䞊空を開けお、通颚・採光・開攟感を確保するこずです。道路の䞡偎に建物が壁のようにそびえ立おば、道路は暗い谷底になっおしたいたす。

蚈算の骚栌は次のずおりです。前面道路の反察偎の境界線から氎平距離 $L$ の䜍眮における建築物の高さの䞊限は、

$$高さの䞊限 = L \times 募配$$

募配は次のように定められおいたす。

甚途地域募配
䜏居系䜎局䜏専・䞭高局䜏専・第䞀皮/第二皮䜏居・準䜏居・田園䜏居1.25
近隣商業・商業・準工業・工業・工業専甚・甚途地域無指定1.5

䜏居系は緩やかな募配1.25で建物を䜎く抑え、商業系は急な募配1.5で高く建おられるようにする、ずいう発想です。

なお䜏居系にも䟋倖がありたす。䞭高局䜏居専甚地域䞀皮・二皮および第䞀皮䜏居地域・第二皮䜏居地域・準䜏居地域のうち、郜垂蚈画で定められた容積率の最高限床が400%以䞊ずされおいる地域で、特定行政庁が郜道府県郜垂蚈画審議䌚の議を経お指定する区域内では、募配が1.5になりたす。䜎局䜏居専甚地域ず田園䜏居地域はこの䟋倖の察象倖で、垞に1.25です。短答匏では原則の「䜏居系1.25その他1.5」が問われるこずがほずんどなので、たずはそちらを固めおください。

適甚距離ずは䜕か

ここが道路斜線制限で最も誀解の倚い郚分です。適甚距離ずは、前面道路の反察偎の境界線から枬っお、道路斜線制限が働く範囲の限界をいいたす。

぀たり、道路斜線制限は敷地の奥たで無限に効き続けるわけではありたせん。前面道路の反察偎の境界線から適甚距離たでの範囲においおのみ怜蚎すればよく、それを超えお奥たった郚分には道路斜線制限がかからないのです。

なぜ適甚距離があるのか。道路斜線制限の趣旚は「道路の䞊空を開けるこず」ですから、道路から十分に離れた建物の郚分は、道路の環境に圱響したせん。それなのに斜線を無限に延ばせば、敷地の奥では際限なく高い建物が蚱されるこずになり斜線は右䞊がりですから、芏制ずしお意味を倱いたす。そこで、䞀定の距離たでで斜線の怜蚎を打ち切るずいう蚭蚈になっおいたす。

適甚距離は、甚途地域ず容積率の組み合わせで決たりたす。容積率が倧きいほど、適甚距離も長くなりたす。

甚途地域容積率適甚距離
䜏居系䜎局䜏専・䞭高局䜏専・第䞀皮/第二皮䜏居・準䜏居・田園䜏居200%以䞋20m
同䞊200%超300%以䞋25m
同䞊300%超400%以䞋30m
同䞊400%超35m
近隣商業・商業400%以䞋20m
同䞊400%超600%以䞋25m
同䞊600%超800%以䞋30m
同䞊800%超1,000%以䞋35m
準工業・工業・工業専甚200%以䞋20m
同䞊200%超300%以䞋25m
同䞊300%超400%以䞋30m
同䞊400%超35m

近隣商業地域・商業地域に぀いおは、容積率が1,000%を超える堎合にさらに長い適甚距離が定められおいたす商業地域では容積率を1,300%たで指定できるため、区分が现かく続きたす。

数倀の党郚を暗蚘する必芁はありたせんが、「容積率が倧きくなるほど適甚距離が長くなる」ずいう方向性ず、䜏居系は200%以䞋で20mからスタヌトし、400%超の35mが䞊限ずいう枠組みは抌さえおください。ここでいう容積率は、指定容積率ず前面道路による容積率を比范した埌の、実際に適甚される容積率です。

道路斜線の蚈算䟋

䟋第䞀皮䜏居地域、適甚される容積率200%、前面道路の幅員6m、建物は道路境界線に接しお建おる

  • 募配1.25䜏居系
  • 適甚距離20m䜏居系・容積率200%以䞋

前面道路の反察偎の境界線を起点ずしお、各䜍眮の高さの䞊限を蚈算したす。

反察偎境界線からの距離 $L$敷地内の䜍眮高さの䞊限
6m道路境界線䞊敷地の前端$6 \times 1.25 = 7.5$ m
10m敷地に4m入った䜍眮$10 \times 1.25 = 12.5$ m
16m敷地に10m入った䜍眮$16 \times 1.25 = 20$ m
20m敷地に14m入った䜍眮$20 \times 1.25 = 25$ m
20m超敷地に14mを超えお入った䜍眮道路斜線制限なし

最埌の行が適甚距離の効果です。この敷地では、道路境界線から14mより奥の郚分には道路斜線制限がかかりたせんもちろん、容積率・隣地斜線・北偎斜線・日圱芏制など他の制限は別途かかりたす。

適甚距離を「敷地の前端から枬る距離」ず誀解しないでください。起点はあくたで前面道路の反察偎の境界線です。前面道路の幅員が6mなら、敷地内で実際に斜線が効くのは奥行14m分ずいうこずになりたす。前面道路が広いほど、敷地内で斜線が効く範囲は狭くなるわけです。

道路斜線の緩和

道路斜線には、実務䞊きわめお重芁な緩和がいく぀もありたす。

セットバックによる緩和建築物を前面道路の境界線から埌退させた堎合、埌退した距離だけ、前面道路の反察偎の境界線が倖偎にあるものずみなされたす。建物を2m䞋げれば、起点も2m遠ざかるずいうこずです。

先ほどの䟋で、建物を道路境界線から2m埌退させたずしたす。

  • 起点が2m倖偎に移動するため、道路境界線䞊の䜍眮は $L = 6 + 2 = 8$ m ずしお扱われる
  • ただし建物はさらに2m奥にあるので、建物の前面での $L$ は $6 + 2 + 2 = 10$ m
  • 高さの䞊限$10 \times 1.25 = 12.5$ m埌退しない堎合の7.5mから5m䞊昇

぀たり、2m埌退するず斜線が実質4m分埌退距離の2倍遠ざかるため、高さの䞊限は $4 \times 1.25 = 5$ m 䞊がりたす。マンションの䞋局階を埌退させお䞊局階を確保する蚭蚈は、この緩和を䜿ったものです。

2以䞊の前面道路がある堎合最倧幅員の道路の境界線から、その幅員の2倍以内か぀35m以内の区域、および狭い方の道路の䞭心線から氎平距離10mを超える区域に぀いおは、狭い道路もすべお最倧幅員の道路ず同じ幅員を有するものずみなしお斜線を怜蚎したす。角地が有利になる理由のひず぀です。

公園・広堎・氎面等がある堎合前面道路の反察偎に公園・広堎・氎面などがある堎合には、それらの反察偎の境界線が前面道路の反察偎の境界線ずみなされたす。起点が倧きく遠ざかるため、斜線は倧幅に緩和されたす。公園に面した土地の眺望が良いだけでなく、高い建物を建おやすいずいう実利もここにありたす。

敷地の地盀面が道路より高い堎合敷地の地盀面が前面道路の路面の䞭心より1m以䞊高い堎合には、その高䜎差から1mを枛じた数倀の1/2だけ、道路面が高い䜍眮にあるものずみなされたす。高台の敷地に察する緩和です。

倩空率䞀定の蚈算により、斜線制限に適合する建築物ず同等以䞊の採光・通颚が確保されるず認められる堎合には、斜線制限を適甚しないずいう制床がありたす。斜線をそのたた適甚するず建物の䞊郚が斜めに削られおしたうため、実務では倩空率を甚いお蚭蚈の自由床を確保するこずが広く行われおいたす。

隣地斜線制限

隣地斜線制限は、隣地境界線䞊の䞀定の高さから斜線を匕き、その内偎に建築物を収める芏制です。道路斜線ず違い、䞀定の立ち䞊がり高さがあっおから斜線が始たるのが特城です。

甚途地域立ち䞊がりの高さ募配
䞭高局䜏居専甚地域、第䞀皮・第二皮䜏居地域、準䜏居地域20m1.25
近隣商業・商業・準工業・工業・工業専甚31m2.5
第䞀皮・第二皮䜎局䜏居専甚地域、田園䜏居地域適甚なし―

道路斜線ず同じく、䜏居系にも䟋倖がありたす。䞭高局䜏居専甚地域・第䞀皮/第二皮䜏居地域・準䜏居地域のうち、容積率の最高限床が400%以䞊ずされ特定行政庁が指定する区域内では、立ち䞊がり31m・募配2.5が適甚されたす。道路斜線で募配1.5ずなる区域ず同じ考え方で、高床利甚を想定した区域では䜏居系でも商業系䞊みの緩やかな扱いになる、ず理解しおおけば十分です。

䜎局䜏居専甚地域ず田園䜏居地域には隣地斜線制限が適甚されたせん。理由は明快で、これらの地域には絶察高さ制限10mたたは12mがあり、そもそも20mの立ち䞊がりに達する建物を建おられないためです。立ち䞊がり20mの斜線を課しおも意味がないので、芏定自䜓を眮いおいないずいう構造です。この「適甚されない理由」を理解しおおくず、「䜎局䜏居専甚地域では隣地斜線制限が適甚される」ずいう遞択肢を自信を持っお切れたす。

蚈算䟋を挙げたす。第䞀皮䜏居地域で、隣地境界線から氎平距離5mの䜍眮における高さの䞊限は、

$$20 + 5 \times 1.25 = 26.25\text{m}$$

商業地域で同じ䜍眮なら、

$$31 + 5 \times 2.5 = 43.5\text{m}$$

商業地域の方が立ち䞊がりも募配も倧きく、はるかに高い建物を建おられるこずがわかりたす。

北偎斜線制限

北偎斜線制限は、真北方向の隣地境界線たたは前面道路の反察偎の境界線から䞀定の高さで斜線を匕き、建築物の高さを制限する芏制です。ねらいは、北偎の隣地の日照を守るこずです。

甚途地域立ち䞊がりの高さ募配
第䞀皮・第二皮䜎局䜏居専甚地域、田園䜏居地域5m1.25
第䞀皮・第二皮䞭高局䜏居専甚地域10m1.25

適甚されるのは、第䞀皮・第二皮䜎局䜏居専甚地域、第䞀皮・第二皮䞭高局䜏居専甚地域、田園䜏居地域の5地域のみです。第䞀皮䜏居地域や第二皮䜏居地域、準䜏居地域には北偎斜線制限はありたせん。「䜏居」ずいう語が入っおいおも、「専甚」が付くかどうかで扱いが倉わる点に泚意しおください。

たた、䞭高局䜏居専甚地域においお日圱芏制の察象区域に指定されおいる堎合には、北偎斜線制限は適甚されたせん。日圱芏制の方が盎接的に日照を守る芏制であるため、重耇を避ける趣旚です。この重耇排陀の関係は出題されやすい論点です。

蚈算䟋です。第䞀皮䜎局䜏居専甚地域で、真北の隣地境界線から氎平距離3mの䜍眮における高さの䞊限は、

$$5 + 3 \times 1.25 = 8.75\text{m}$$

第䞀皮䞭高局䜏居専甚地域なら、

$$10 + 3 \times 1.25 = 13.75\text{m}$$

䜎局䜏専では別途10mたたは12mの絶察高さ制限もかかるため、䞡方のうち厳しい方が実際の䞊限になりたす。

日圱芏制56条の2

日圱芏制は、䞭高局建築物が冬至日に呚囲ぞ萜ずす日圱の時間を䞀定以内に抑える芏制です。斜線制限が建物の圢を盎接芏制するのに察し、日圱芏制は結果ずしお生じる日圱の量を芏制する点で発想が異なりたす。

察象区域は、地方公共団䜓が条䟋で指定したす。ここで最重芁なのが、商業地域・工業地域・工業専甚地域は察象区域ずしお指定できないずいう点です。これらの地域は䜏環境の保護を目的ずしおいないため、日圱芏制になじたないずいう理由です。

察象ずなる建築物は、甚途地域によっお異なりたす。

甚途地域察象建築物
第䞀皮・第二皮䜎局䜏居専甚地域、田園䜏居地域軒の高さ7m超、たたは地階を陀く階数3以䞊
䞊蚘以倖の察象区域䞭高局䜏専、䜏居系、近隣商業、準工業、無指定高さ10m超

䜎局䜏専だけ基準が違うのは、絶察高さ制限が10mたたは12mであるため、「高さ10m超」を基準にするず芏制察象がほずんど生じないからです。そこで軒高7mたたは3階建おずいう、より䜎い基準を甚いおいたす。

枬定の方法にも定型的な数倀がありたす。

  • 枬定日冬至日1幎で最も圱が長くなる日
  • 枬定時間垯午前8時から午埌4時たで北海道では午前9時から午埌3時たで
  • 枬定面の高さ䜎局䜏居専甚地域・田園䜏居地域では平均地盀面から1.5m、その他の地域では4mたたは6.5m条䟋で遞択
  • 芏制の範囲敷地境界線から氎平距離5m超10m以内の範囲ず、10m超の範囲に分けお、それぞれ蚱容される日圱時間が条䟋で定められる10m超の範囲の方が短い時間に制限される

北海道の特䟋9時〜15時は緯床が高く日照時間が短いこずによるもので、そのたた遞択肢になりたす。枬定面の1.5m・4m・6.5mは、それぞれ䜎局䜏宅の1階の窓・䞭高局建築物の2階の窓・その3階の窓の高さを想定したものです。䜎局䜏居専甚地域ず田園䜏居地域だけが1.5m固定で、それ以倖の察象区域では4mか6.5mを条䟋で遞ぶ、ずいう構造を抌さえおください。

さらに重芁なのが、察象区域倖にある建築物でも芏制がかかる堎合があるずいう点です。高さが10mを超える建築物で、冬至日においお察象区域内に日圱を生じさせるものは、その察象区域内にあるものずみなしお芏制が適甚されたす。「商業地域は日圱芏制の察象区域ではないから、商業地域に建おる超高局ビルは日圱芏制ず無関係」ずいうのは誀りで、そのビルが隣接する䜏居地域に日圱を萜ずすなら芏制察象になりたす。これは短答匏の定番論点です。

日圱芏制ず北偎斜線制限の詳现は建築基準法の日圱芏制ず北偎斜線制限で扱っおいたす。たた、郜垂蚈画で定める高床地区による高さ制限もあり、こちらは高床地区・高床利甚地区を参照しおください。


防火地域・準防火地域ずその他の集団芏定

防火地域・準防火地域の建築制限

防火地域・準防火地域は、郜垂蚈画で定められる地域で、垂街地における火灜の危険を防陀するこずを目的ずしおいたす。建築基準法は、これらの地域内の建築物に぀いお、芏暡に応じた耐火性胜を求めおいたす。

芏暡区分の考え方は次のずおりです具䜓的な技術基準は政什に委ねられおいたす。

地域芏暡求められる性胜
防火地域階数3以䞊地階を含むたたは延べ面積100m²超耐火建築物等
防火地域䞊蚘以倖耐火建築物等たたは準耐火建築物等
準防火地域地䞊4階以䞊たたは延べ面積1,500m²超耐火建築物等
準防火地域延べ面積500m²超1,500m²以䞋耐火建築物等たたは準耐火建築物等
準防火地域地䞊3階か぀延べ面積500m²以䞋䞀定の技術的基準に適合する建築物

防火地域の「階数3以䞊」は地階を含む点に泚意しおください。地䞋1階・地䞊2階の建物は階数3ずなり、延べ面積が100m²以䞋でも耐火建築物等が求められたす。䞀方、準防火地域の「4階以䞊」は地䞊の階数です。この地階の扱いの違いは匕っかけずしお䜿われたす。

数倀ずしおは、防火地域は3階・100m²、準防火地域は4階・1,500m²・500m²ずいう組み合わせで芚えたす。

このほか、防火地域・準防火地域には次の芏定がありたす。

  • 屋根の構造垂街地の火灜を想定した火の粉による火灜の発生を防止するために必芁な技術的基準に適合するものずしなければならない
  • 隣地境界線に接する倖壁防火地域たたは準防火地域内にある建築物で、倖壁が耐火構造のものは、その倖壁を隣地境界線に接しお蚭けるこずができる民法の境界線から50cm以䞊離す芏定の特則にあたりたす
  • 看板等の防火措眮防火地域内にある看板・広告塔・装食塔等で、建築物の屋䞊に蚭けるものたたは高さ3mを超えるものは、その䞻芁な郚分を䞍燃材料で造り、たたは芆わなければならない

防火地域・準防火地域の詳现は建築基準法の防火地域・準防火地域ず建築制限で扱っおいたす。

倖壁の埌退距離54条

第䞀皮・第二皮䜎局䜏居専甚地域および田園䜏居地域では、郜垂蚈画で倖壁の埌退距離の限床を定めるこずができたす。限床ずしお定められるのは1.5mたたは1mです。

これは、䜎局䜏宅地におけるゆずりある町䞊みを確保するための芏定で、定められおいる堎合には、建築物の倖壁たたはこれに代わる柱の面から敷地境界線たでの距離をその限床以䞊ずしなければなりたせん。定めるこずが「できる」芏定であり、必ず定められるものではない点に泚意しおください。

壁面線46条・47条

特定行政庁は、街区内の建築物の䜍眮を敎えるため必芁があるず認める堎合には、建築審査䌚の同意を埗お壁面線を指定するこずができたす。壁面線が指定されるず、建築物の壁もしくはこれに代わる柱、たたは高さ2mを超える門・塀は、壁面線を越えお建築しおはなりたせん。

道路斜線制限のセットバック緩和ず組み合わせお、街区党䜓で建物の壁面をそろえ぀぀高さを確保する、ずいった郜垂デザむン䞊の手法に䜿われたす。


敷地が耇数の地域にわたる堎合の総敎理

集団芏定の孊習で最埌の関門になるのが、敷地が2぀以䞊の地域にわたる堎合の扱いです。芏制ごずに扱いが違うため、たずめお衚で抌さえるのが最も効率的です。ここは毎幎のように出題される、集団芏定の総合問題です。

芏制敷地が耇数地域にわたる堎合の扱い
甚途制限敷地の過半が属する甚途地域の制限を、敷地党䜓に適甚過半䞻矩
容積率各地域の容積率を、面積按分しお加重平均
建蔜率各地域の建蔜率を、面積按分しお加重平均
防火地域・準防火地域原則ずしお厳しい方の芏定を建築物の党郚に適甚防火壁で区画されおいる堎合の䟋倖あり
道路斜線・隣地斜線・北偎斜線建築物の各郚分ごずに、その郚分が属する地域の制限を適甚
絶察高さ制限10mたたは12m過半䞻矩は適甚されず、䜎局䜏専・田園䜏居に属する郚分に぀いおのみ適甚
倖壁の埌退距離過半䞻矩は適甚されず、限床が定められた地域に属する郚分に぀いおのみ適甚
日圱芏制敷地が耇数の察象区域にわたる堎合、それぞれの区域の芏制を適甚。たた、察象区域倖の建築物でも察象区域に日圱を萜ずせば芏制察象

条文の䜜りずしおは、敷地が2以䞊の区域にわたる堎合は過半䞻矩が原則ずされ、そこから容積率・建蔜率・倖壁埌退・絶察高さ・道路斜線・日圱芏制などが明文で陀倖されおいる、ずいう構造になっおいたす。したがっお「過半䞻矩が䜿えるのはどれか」を芚えるより、「陀倖されおいるのはどれか」を芚える方が実戊的です。

甚途制限だけが過半䞻矩、容積率・建蔜率は加重平均ずいう察比が最重芁です。「敷地の過半が属する地域の容積率を党䜓に適甚する」ずいう遞択肢は誀りになりたす。逆に「敷地の過半が属する甚途地域の甚途制限が党䜓に適甚される」は正しい。この2぀を取り違えないでください。

容積率の加重平均の蚈算䟋

敷地面積300m²のうち、200m²が第䞀皮䜏居地域適甚容積率200%、100m²が近隣商業地域適甚容積率300%にわたっおいるずしたす。

延べ面積の䞊限は、各郚分ごずに蚈算しお合蚈したす。

  • 第䞀皮䜏居地域郚分$200 \times 2.0 = 400$m²
  • 近隣商業地域郚分$100 \times 3.0 = 300$m²
  • 合蚈700m²

敷地党䜓でみた容積率は、$700 \div 300 \times 100 \approx 233.3\%$ ずなりたす。これが加重平均の意味です。

重芁なのは、この700m²をどこに配眮しおもよいずいう点です。近隣商業地域郚分に建おなければならないわけではなく、敷地党䜓で700m²の延べ面積を確保できたすもちろん建蔜率や高さ制限は別途かかりたす。

なお、この蚈算の前提ずしお、前面道路による容積率の制限は敷地党䜓に䞀埋にかかる点にも泚意が必芁です。前面道路の幅員が6mであれば、䜏居系郚分は $6 \times 4/10 = 240\%$、近隣商業郚分は $6 \times 6/10 = 360\%$ ずなり、それぞれ指定容積率ず比范したうえで加重平均したす。法定乗数はその郚分が属する甚途地域のものを䜿いたす。

建蔜率の加重平均の蚈算䟋

同じ敷地で、第䞀皮䜏居地域郚分の建蔜率が60%、近隣商業地域郚分の建蔜率が80%だずしたす。

  • 第䞀皮䜏居地域郚分$200 \times 0.6 = 120$m²
  • 近隣商業地域郚分$100 \times 0.8 = 80$m²
  • 建築面積の䞊限200m²

敷地党䜓でみた建蔜率は $200 \div 300 \times 100 \approx 66.7\%$ です。

防火地域にわたる堎合の建蔜率緩和

敷地が防火地域の内倖にわたる堎合に぀いお、特則がありたす。その敷地内の建築物の党郚が耐火建築物等であるずきは、その敷地は党郚が防火地域内にあるものずみなしお、建蔜率の緩和+10%たたは制限の適甚陀倖を適甚したす。準防火地域に぀いおも同様の扱いがありたす。

「敷地の䞀郚しか防火地域にかかっおいないから緩和は䜿えない」ずいうのは誀りです。建物党䜓を耐火建築物等にすれば、敷地党䜓を防火地域内ずみなしお緩和を受けられるずいう、蚭蚈䞊も有利な芏定です。


詊隓での出題ポむントずよくある質問

数倀の1語トラップに泚意する

行政法芏の倱点の倧半は、知識がないこずではなく、遞択肢に玛れ蟌んだ1語の違いを芋抜けないこずによっお生じたす。集団芏定は数倀が倚いため、この傟向が特に匷く出たす。

兞型的な改倉パタヌンを挙げたす。

正しい内容よくある改倉
道路は原則幅員4m以䞊幅員6m以䞊幅員4m超
接道は2m以䞊3m以䞊2m超
2項道路は䞭心線から2m埌退3m埌退道路境界線から2m
法定乗数は䜏居系4/10、その他6/10䜏居系6/10、その他4/10入れ替え
前面道路による制限は幅員12m未満の堎合10m未満12m以䞋
特定道路は幅員15m以䞊、70m以内12m以䞊50m以内
絶察高さは10mたたは12m10mたたは15m
隣地斜線の立ち䞊がりは䜏居系20m、その他31m䜏居系31m、その他20m入れ替え
北偎斜線の立ち䞊がりは䜎局䜏専5m、䞭高局䜏専10m䜎局䜏専10m、䞭高局䜏専5m入れ替え
日圱芏制は冬至日、8時〜16時北海道9時〜15時倏至日9時〜15時党囜
10,000m²超の倧芏暡集客斜蚭は近隣商業・商業・準工業のみ第二皮䜏居地域・準䜏居地域・工業地域でも可
商業地域の建蔜率は80%固定商業地域でも60%・70%を定められる

入れ替えパタヌンが特に危険です。4/10ず6/10、20mず31m、5mず10m。数倀そのものは正しいので、芚えおいおも順序があいたいだず匕っかかりたす。察策は、必ずセットで、しかも意味ずずもに芚えるこずです。䜏居系は建物を䜎く抑えたいから乗数が小さい4/10、䜏居系は隣地斜線の立ち䞊がりが䜎い20m、䜎局䜏専の北偎斜線は最も厳しいから立ち䞊がりが䜎い5m。理屈を1本通しおおけば、入れ替えられた瞬間に違和感が出たす。

「か぀」「たたは」ず䟋倖の有無

数倀以倖では、接続詞ず䟋倖の扱いが狙われたす。

  • 「か぀」ず「たたは」たずえば「防火地域内で階数3以䞊たたは延べ面積100m²超」を「階数3以䞊か぀延べ面積100m²超」に倉える改倉。前者はどちらか䞀方で該圓したすが、埌者は䞡方必芁になり、意味がたったく倉わりたす。
  • 「限る」「陀く」「集団芏定は郜垂蚈画区域および準郜垂蚈画区域内に限り適甚される」ずいった匷い蚀い切り。原則ずしおは正しくおも、䟋倖芏定の存圚を問う出題もありたす。
  • 「できる」ず「しなければならない」倖壁の埌退距離は郜垂蚈画で「定めるこずができる」芏定であっお、必ず定められるものではありたせん。「䜎局䜏居専甚地域では倖壁の埌退距離が1.5mたたは1mず定められおいる」ずいう断定は誀りです。
  • 䞻䜓の入れ替え「特定行政庁」「郜道府県知事」「建築䞻事」「建築審査䌚」の入れ替え。集団芏定では特定行政庁が䞻䜓になる堎面が圧倒的に倚く、建築審査䌚は同意の䞻䜓ずしお登堎したす。

こうした1語の違いを芋抜く力は、条文を読むだけでは身に぀きたせん。倧量の遞択肢を、正誀の理由たで蚀語化しながら回すのが最短ルヌトです。行政法芏の肢別挔習では、建築基準法の集団芏定に関する肢を分野別にたずめお挔習できたす。

よくある質問

Q. 集団芏定ず単䜓芏定は、どちらから勉匷すべきですか。

集団芏定からで問題ありたせん。出題量が圧倒的に倚く、鑑定評䟡ずの関連も深いためです。単䜓芏定は構造・防火・採光ずいった建築技術的な内容で、詊隓では「党囜適甚である」ずいう点ず代衚的な芏定の存圚を抌さえれば十分なこずが倚いです。孊習時間の配分ずしおは、集団芏定に倧きく傟斜させお構いたせん。

Q. 適甚距離を超えた郚分は、本圓に䜕の高さ制限もかからないのですか。

道路斜線制限がかからないだけで、他の制限は別途かかりたす。隣地斜線制限、北偎斜線制限、日圱芏制、絶察高さ制限、高床地区による制限などは、それぞれの適甚芁件を満たす限り働きたす。たた、容積率の制限がある以䞊、床面積の総量にも䞊限がありたす。「適甚距離を超えれば䜕階建おでも建おられる」わけではない点に泚意しおください。

Q. 2項道路のセットバック郚分は、誰の所有になりたすか。

セットバックしおも、所有暩が自動的に移転するわけではありたせん。所有暩は元の土地所有者に残ったたた、建築基準法䞊は道路ずみなされお建築が制限されるずいう状態です。実務䞊は、自治䜓に寄付したり、道路ずしお敎備したりする䟋もありたすが、法埋䞊圓然に所有暩が移るわけではないずいう点を抌さえおください。鑑定評䟡䞊は、セットバック郚分は有効宅地ずしお䜿えないため、倧幅な枛䟡芁因ずしお扱いたす。

Q. 前面道路が12m以䞊あれば、容積率は指定容積率をそのたた䜿えたすか。

前面道路による容積率の制限は働かないため、その限りでは指定容積率がそのたた䞊限になりたす。ただし、建蔜率・斜線制限・日圱芏制などの他の制限によっお、実際には指定容積率を䜿い切れないケヌスは倚くありたす。特に、間口が狭く奥行の長い敷地では、道路斜線ず隣地斜線に挟たれお䞊郚が削られ、容積率が消化できないこずがありたす。容積率が䜙っおいるかどうかは、鑑定評䟡で最有効䜿甚を刀定する際の重芁な芳点です。

Q. 甚途地域の指定がない区域では、集団芏定はどうなりたすか。

郜垂蚈画区域内でも甚途地域の指定がない区域いわゆる癜地地域はありたす。この堎合、甚途制限は原則ずしおかかりたせんが、容積率・建蔜率は特定行政庁が郜道府県郜垂蚈画審議䌚の議を経お定めた数倀が適甚されたす。たた、道路芏制や接道矩務、道路斜線制限は圓然に適甚されたす。「甚途地域がないから䜕を建おおもよい」ずいうのは誀りで、郜垂蚈画法に基づく特定甚途制限地域が定められおいる堎合もありたす。

Q. 集団芏定の違反はどう扱われたすか。

建築確認の段階で発芋されれば確認が䞋りず、着工埌・完成埌に発芋されれば特定行政庁による是正呜什等の察象ずなり埗たす。䞀方、建築時には適法だったが法改正や郜垂蚈画の倉曎で珟行基準に適合しなくなった建築物は既存䞍適栌建築物であり、違反建築物ずは区別されたす。既存䞍適栌建築物の詳现は建築基準法の党䜓像を扱った蚘事を参照しおください。

鑑定評䟡に぀なげる芖点

集団芏定は、鑑定評䟡においおは最有効䜿甚を制玄する法的条件ずしお働きたす。最有効䜿甚の刀定では、察象䞍動産に぀いお合法的に実珟可胜な䜿甚方法を掗い出す必芁があり、その際に集団芏定のすべおを同時に怜蚎したす。

実務での確認順序は、おおむね次のずおりです。

  1. 郜垂蚈画区域内かそもそも集団芏定が適甚されるか
  2. 前面道路は建築基準法䞊の道路か、幅員はいくらか容積率ず斜線の起点
  3. 接道矩務を満たすか、セットバックは必芁か有効宅地面積の確定
  4. 甚途地域は䜕か建おられる甚途の確定
  5. 容積率・建蔜率はいくらか芏暡の確定
  6. 高さ制限で削られる郚分はあるか実際に建おられる圢状の確定
  7. 防火地域の指定はあるか建築コストぞの圱響

このうち2〜3は、登蚘面積ず有効宅地面積のズレを生むため、䟡栌に盎結したす。たた5〜6は、指定容積率を䜿い切れるかどうかを巊右し、同じ甚途地域・同じ指定容積率の土地であっおも䟡栌差を生みたす。前面道路が狭い土地、間口が狭い土地、北偎斜線の圱響を匷く受ける南北に现長い土地などは、いずれも容積率の消化率が䞋がるため、個別的芁因ずしお枛䟡の怜蚎察象になりたす。


たずめ

  • 建築基準法は単䜓芏定個々の建築物の安党・党囜適甚ず集団芏定垂街地ずの関係・原則ずしお郜垂蚈画区域および準郜垂蚈画区域内で適甚の二局構造
  • 集団芏定の出発点は道路。建築基準法䞊の道路は原則幅員4m以䞊指定区域では6m以䞊で、5぀の類型がある
  • 2項道路は幅員4m未満で特定行政庁が指定したもの。䞭心線から2m埌退し、セットバック郚分は敷地面積に算入されない
  • 接道矩務は道路に2m以䞊。䟋倖には認定建築審査䌚の同意䞍芁ず蚱可同意必芁の2ルヌトがある。条䟋による付加はできるが緩和はできない
  • 甚途制限は「建おおはならないもの」を列挙する方匏。䜏宅を建おられないのは工業専甚地域のみ。店舗の床面積は150→500→1,500→3,000→10,000m²の段階で、10,000m²超の倧芏暡集客斜蚭は近隣商業・商業・準工業の3地域のみ
  • 容積率は指定容積率ず前面道路による容積率幅員12m未満のずき、䜏居系4/10・その他6/10の小さい方。特定道路の緩和は幅員15m以䞊の道路から70m以内が芁件
  • 建蔜率は角地+10%、防火地域内の耐火建築物等+10%、䞡方で+20%。80%地域防火地域耐火建築物等は制限の適甚陀倖100%であっお90%ではない
  • 道路斜線の募配は䜏居系1.25・その他1.5。適甚距離は前面道路の反察偎の境界線から枬り、それを超える郚分には道路斜線がかからない
  • 隣地斜線は䜏居系20m/1.25、その他31m/2.5。䜎局䜏専・田園䜏居には適甚されない絶察高さ制限があるため
  • 北偎斜線は䜎局䜏専・田園䜏居5m、䞭高局䜏専10m、いずれも募配1.25。䜏居専甚地域系のみに適甚
  • 日圱芏制は冬至日・8時〜16時北海道9時〜15時。商業・工業・工業専甚は察象区域倖だが、察象区域に日圱を萜ずす建築物は芏制察象
  • 敷地が耇数地域にわたる堎合、甚途制限は過半䞻矩、容積率・建蔜率は加重平均、防火地域は厳しい方、斜線・絶察高さ・倖壁埌退は各郚分ごず

集団芏定は、芚えるべき数倀が倚く、最初は暗蚘の壁のように芋えたす。しかし、それぞれの芏制が䜕を守ろうずしおいるのか道路芏制避難ず消防、建蔜率空地ず延焌防止、容積率むンフラ容量、斜線通颚ず採光、日圱日照ずいう趣旚を1本通しおしたえば、数倀は理屈の結果ずしお定着したす。入れ替えパタヌンの遞択肢に匷くなるのも、この理屈があるかどうかで決たりたす。

集団芏定を埗点源にする

関連蚘事建築基準法の抂芁郜垂蚈画法の抂芁甚途地域13皮類接道矩務ず2項道路容積率制床

#容積率 #建築基準法 #建蔜率 #行政法芏 #道路斜線 #適甚距離 #集団芏定

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