/ 鑑定理論

高度商業地域とは?不動産鑑定評価基準での意味を図でわかりやすく解説

大都市(東京23区、政令指定都市等)の都心又は副都心にあって、広域的商圏を有し、比較的大規模な中高層の店舗、事務所等が高密度に集積している商業地域です。つまり遠くからも人と会社を集める都心の繁華街や業務街のことで、その性格に応じて一般・業務・複合の三つに細分されます。

高度商業地域とは

東京の丸の内や大阪の梅田を思い浮かべてください。高層のオフィスビルとデパートが隙間なく建ち、平日は近県から通勤する会社員で、休日は遠くから来た買い物客であふれています。こうした、大都市の都心や副都心にあって、広い範囲から人を集め(広域的商圏)、大きな中高層の店舗や事務所がぎっしり建っている(高密度に集積)街並みが高度商業地域です。留意事項が商業地域を五つに細分するうちの筆頭で、この地域のうちにある土地が高度商業地です。

高度商業地域の図解:遠くからも人と会社を集める都心のビル街が、高度商業地域。

遠くからも人と会社を集める都心のビル街が、高度商業地域。

集まっているのが店舗か事務所か両方かで、三つに細分します

一般高度商業地域は、主として繁華性や収益性が極めて高い店舗が高度に集積している地域で、デパートやブランド店が並ぶ繁華街です。業務高度商業地域は、主として行政機関、企業、金融機関等の事務所が高度に集積している地域で、官庁街やオフィス街です。複合高度商業地域は、店舗と事務所が複合して高度に集積している地域です。店舗が中心なら売上と客足が、事務所が中心なら賃料と空室の見通しが価格を動かすので、同じ高度商業地域でも性格に応じて分けて分析します。

高度商業地域の図解:繁華街なら一般、官庁街やオフィス街なら業務、両方が混じれば複合。

繁華街なら一般、官庁街やオフィス街なら業務、両方が混じれば複合。

地域の細分が決まれば、土地の種別も同じ細分になります

土地の種別は地域の種別に応じて分類され、地域の種別の細分に応じて細分されます。複合高度商業地域のうちにある土地は複合高度商業地であり、高度商業地域の一つである以上、高度商業地と呼んでも間違いではありません。逆に、地域を一般高度商業地域と判定しながら、その中の土地だけを別の細分の商業地と判定することはできません。種別は周りの街並みから決まる土地の顔なので、地域と土地で細分が食い違うことはないからです。

準高度商業地域は、高度商業地域に次ぐ別の細分です

準高度商業地域は、高度商業地域に次ぐ商業地域であって、広域的な商圏を有し、店舗や事務所が連たんし、商業地としての集積の程度が高い地域です。広い範囲から客を集める点は高度商業地域と共通ですが、大都市の都心・副都心という立地と、中高層の店舗や事務所の高密度な集積があるかどうかで分かれます。大都市の都心には及ばないものの、周りの市町村から人を集める都市の中心街を思い浮かべてください。高度商業地域の中の三つの細分類と、商業地域の五つの細分は、階層の違う分け方です。

高度商業地域の図解:どちらも商圏は広いが、都心の高密度な集積があるかどうかで高度と準高度が分かれる。

どちらも商圏は広いが、都心の高密度な集積があるかどうかで高度と準高度が分かれる。

高度商業地域は、例えば、大都市(東京 23 区、政令指定都市等)の都心又は副都心にあって、広域的商圏を有し、比較的大規模な中高層の店舗、事務所等が高密度に集積している地域であり、高度商業地域の性格に応じて、さらに、次のような細分類が考えられる。

出典: 総論第2章 第1節

主として行政機関、企業、金融機関等の事務所が高度に集積している地域

出典: 総論第2章 第1節

実務ではこう使う

対象地が高度商業地なら、取引事例も同じ高度商業地から集め、需要者は大手の不動産投資家や開発業者になります。評価書では「業務高度商業地域」のように細分類まで書き、事務所中心か店舗中心かで賃料水準や利回りの見方を変えます。

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